公園
近所に割と大きな公園があって
数年前までは毎日のように散歩をしていた
愛犬と一緒に
その愛犬が天に召されて
しばらくはその公園を見ることも
辛かった
記憶が和らいでくる頃
思いでを確かめるかのように
また公園を歩く
家から数メートルしか離れていないのに
空気が澄んでいて
行かなかった時間なんて
なかったかのように
あのときのままの
ただ愛犬がいなくなっただけ
思いでは
そんなに心地の悪いものではなく
清々しい空気とともに
そこここにあった
愛したものを失うとことは
とてつもなく
辛く寂しいことだけれど
日常は
思いでとともに
こんなにも 温かいものなのだと
その公園へ行くたびに
ほっこりと心満たされるのだ
これは愛犬が残してくれた宝物